株式投資の手法。株主優待、配当の魅力。銘柄を選ぶときに見極めたいポイント・注意点は?

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株式投資の手法:株主優待、配当

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株式投資の基礎の基礎 〜株主優待・配当の魅力〜

 株式投資の楽しみは、主に「値上がり益」、「株主優待」、「配当」の3つに分類されます。
 今回ご紹介するのは、株主優待・配当に焦点を当てた投資方法です。株主優待・配当は値上がり益と比較すると大きな利益は見込めませんが、安定的な収益を期待できるという大きな魅力を持っています。

 株主優待は、企業から投資家へのプレゼント

 株主優待とは、わかりやすく説明すると企業から投資家へのプレゼントです。多くの場合、年に1〜2回実施され、内容は自社製品の詰め合わせや割引券、お米、商品券などが中心です。

 例えば、アサヒビールでは、100株以上の株主にビールなどの自社製品をプレゼントしています。
 また、TSUTAYAを経営するカルチュア・コンビニエンス・クラブでは300株以上の株主にTポイント2000ポイントを、ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドでは、同じく100株以上の保有で東京ディズニーランド・パスポートの贈呈があり、旅行好きの方に人気が高い全日本空輸は、1,000株以上の保有者に年に2回、片道1区間の半額券を進呈しています。
 こうした企業の優待は、各サービスを頻繁に利用する方には嬉しい特典と言えるでしょう。

 定期預金よりも高利回り!配当制度に注目

 株主優待と一緒に注目しておきたいのが、企業が実施する配当です。配当とは、企業の利益を投資家に還元する制度のことで、株主優待同様、原則として年1〜2回実施されます。

 たとえば、先ほど紹介したANAの2013年10月現在の配当利回りは1.95%、アサヒビールは1.04%、オリエンタルランドは0.76%と、どれも銀行の定期預金の利回り(2013年10月現在約0.1%)を上回ります。また、ゲオのように3.3%を超える高配当銘柄もあります。

 このように、優待や配当を実施している企業に投資をした場合、お得な優待が受けられるだけではなく、銀行の預金よりも高い配当を受け取ることができます。
 さらに株価が上昇すれば値上がり益も受けることができるので、上手く投資できれば大きなリターンが期待できます。
 持っているだけで、2つも3つも楽しみがあるのが、優待・配当をメインとした投資の魅力と言えるでしょう。

メジャーな株の優待と配当(20013年10月現在)

分類 会社名 最低購入額 配当利回り 優待内容
→飲食系 アサヒグループ
(東証1部:2502)
100株:
約26万8,000円
1.04% 株主限定ビールなど自社オリジナル製品やグループ会社製品など複数の選択肢の中からひとつ選択。
100株以上 1,000円相当の優待品
1,000株以上 2,500円相当の優待品
カゴメ
(東証1部:2811)
100株:
約17万1,000円
1.17% 100株以上 1,000円相当の自社商品
1,000株以上 3,000円相当の自社商品
日本マクドナルド
ホールディングス

(JASDAQ:2702)
100株:約27万円 1.11% 優待食事券 (1冊にバーガー類、サイドメニュー、飲物、3種類の商品の無料引換券が1冊になったシート6枚 )
100株・200株 1冊
300株・400株 3冊
500株以上 5冊
→旅行系 エイチ・アイ・エス
(東証1部:9603)
100株:
約53万3,000円
0.64% 100株以上 1枚(2,000円相当)
500株以上 2枚(4,000円相当)
1,000株以上 3枚(6,000円相当)

※15,000円以上の旅行商品で1人1枚利用可
※30,000円以上の旅行商品で1人2枚利用可
※年2回、4月と10月に発行
ANAホールディングス
(東証1部:9202)
1,000株:
約20万5,000円
1.95% 株主優待券(年2回)/片道1区間を50%割引
※有効期間は1年間のものと半年のものがある
1,000株以上 1枚
2,000株以上 2枚
3,000株以上 3枚
4,000株以上 4枚 + 4千株超過分2,000株毎に1枚

その他、 ANAグループ各社・提携ホテル優待券など。
→エンターテイメント系 ゲオホールディングス
(東証1部:2681)
100株:
約9万2,100円
3.37% 100株以上でレンタル料金50%割引
オリエンタルランド
(東証1部:4661)
100株:
約156万9,000円
0.76% 「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」いずれかのパークで利用可能な1dayパスポート
100株以上 1枚 400株以上 4枚
200株以上 2枚 500株以上 5枚
300株以上 3枚 3,000株以上 6枚

 

 株主優待&配当実施銘柄の選び方

 株主優待や配当を実施している銘柄を選ぶ際のポイントは大きく分けて以下の5つです。

1.興味を持てる分野か
 株を購入する際は、自分の好きな分野・得意な分野の株から探していくと良いでしょう。
 映画が好きであれば配給会社や映画館の株、旅行が多いようであれば旅行会社や航空会社の株・・・というように、よく利用するサービスや製品であれば、企業情報を手に入れやすく、優待を有効に使うこともできます。
 また、株を買うということは、その会社を応援し、将来に投資することでもあります。
 会社の方針が共感できるものか、過去の業績を含めた将来性はどうかなども、しっかりとチェックをしておきましょう。

2.買いたい会社に株主優待・配当があるか
 最近は、株主優待や配当を実施する会社が多くなっていますが、すべての会社が優待・配当を実施しているとは限りません。
 また、業績が悪化傾向にある場合、優待や配当が打ち切られる可能性もあることも覚えておきましょう。

3.何株単位から優待を実施しているか
 何株単位から優待が受け取れるのかということも重要です。買ってはみたものの、株数が足りなかったばかりに優待が貰えなかった、という事態を防ぐために、事前のチェックはしっかりしておきましょう。
 「Yahoo!ファイナンス」には、企業の優待・配当情報の他、何株単位から優待を受け取ることができるかも記載されているので、事前の確認に便利です。また、「マネックス証券」のホームページでは、株主優待がある銘柄の中で個人投資家に人気がある企業のランキングを見ることができます。

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4.権利確定日はいつか
 株主優待・配当を受け取るためには、「権利確定日」までに株主となっている必要があります。
 株を購入してから株主名簿に名前が載るまでは時間がかかるため、権利確定日の4営業日前までに株を購入しておく必要があります。4営業日さかのぼった場合、土日をまたぐ場合もあるので注意しましょう。
 心配な方は、権利確定日や、その前日である「最終売買日」を、優待実施企業に問い合わせておくと良いでしょう。

5.業績を見極める
 興味のある分野で良い商品や会社を見つけたら、「会社四季報」などで、その会社の業績をチェックしましょう。株を買う際、「なんとなく良さそう」だけでは不充分です。実際の業績や今後の見通しをしっかり確認した上で購入するようにしましょう。
 また、オンライン専業証券の中で最大の口座数を誇る「SBI証券」では、口座を開設するとオンラインで会社四季報の情報が閲覧できます。SBI証券は取引手数料も業界最低水準をキープしており、当サイトが運営する「オンライン証券会社ランキング」でも常に上位にランクインしています。口座開設は無料なので上手く活用すると良いでしょう。

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 リスク管理を忘れずに

 短期的な値上がり益を狙うデイトレードやスイングトレードに比べ、優待・配当をメインとした投資は中長期型と言うことができます。
 デイトレードやスイングトレードと比較すると、目先の株価の上下に捉われない分、気楽に投資できる点は大きなメリットですが、「なんとなく好きだから」、「人に勧められたから」、「雑誌に載っていたから」という理由で購入するのは危険です。

 どの投資スタイルにも共通して言えることですが、自分でしっかりと銘柄の調査を行い、その会社に投資する価値があるかどうかを見極めた上で投資することが重要です。また、株式投資をスタートした後も、普段からインターネット・書籍・セミナー等で情報を収集し、リスク管理を怠らないようにしましょう。

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