節約すると貧乏になる説のウソホント
著名マネーライター「午堂登紀雄」氏が、2019年3月2日アップした「節約は貧乏への最短コース?そのデメリットとは」というコラムの中で、節約すると貧乏になるという説を力説されています。
このコラムの概要をまとめると以下のような内容になります。
- 節約では限界がある
- 今後予想される増税や、社会保障関連の負担増を考えると、節約では間に合わない
- より快適な生活をするには、やはりお金が必要
- 節約志向のもっとも大きなデメリットは、発想の貧困化。節約は簡単。調べて比較して、値段の安い方にスイッチすればいいだけ
- 節約は創意工夫という側面もあるが、収入を増やすための創意工夫と比較したら、雲泥の差がある
- カリカリの節約に努力するくらいなら、もっと収入を増やす方向へ頭と時間を使う
- 単純ですが、専業主婦の奥様なら働きに出る
- アフィリエイトで楽天ポイントを月20万円くらい稼いでいる人はゴロゴロいます
- できると思う人はできるし、できないと思う人はできない。だって、実際に普通の主婦が実現できているのですから
おっしゃっていることに理解できる点はありますが、この節約すると貧乏になるという主張ははっきり言って暴論であり、節約生活の編集長として、いくつか誤った認識に対しては反論せざるを得ません。
今月の節約生活のニュースは、このコラムを取り上げ、誤りを正します。節約に頑張って取り組まれている方は、是非チェックしてみてください。
節約は貧乏への最短コースのウソ その1
節約すると発想が貧困化する
節約すると発想が貧困化するという発想が貧困化しています。筆者はある程度お金を稼ぐことができていますが、その根底にあるのは節約志向です。むしろ節約するという気持ちを忘れたら、世の中の感覚と自分の感覚が一致しなくなり、世の中に認められるような記事は書けなくなるでしょう。
筆者は節約する気持ちを大事にしていたから、人並み以上に稼げるようになりました。発想が貧困化する訳ないということは断言します。
節約は貧乏への最短コースのウソ その2
節約は簡単。調べて比較して、値段の安い方にスイッチすればいいだけ
牛尾さんは節約したことがないのでしょうか?調べて比較する本当の大変さを知らないのでしょう。また値段の安い方にスイッチすれば良いだけなんて節約レベルが低すぎます。節約は安さだけではなく、長く使える良いものに変えるという視点も大事です。この節約は簡単と言い切ってしまう時点で、牛尾さんは節約の本質をわかってません。
つまり節約を知らない人に言われている時点で議論にならないと思うのです。
節約は貧乏への最短コースのウソ その3
節約と収入を増やすための創意工夫と比較したら、雲泥の差がある
なぜ節約に対して、収入を増やすという行動が尊いというマウンティングを取りたがるのでしょうか?
節約と収入を増やすという行為は車の両輪です。どちらも大切、そもそも優劣をつけるものではありません。
筆者は年々収入を増やしてきましたが、節約と収入を増やすための努力に差はないと断言できます。
節約は貧乏への最短コースのウソ その4
アフィリエイトで楽天ポイントを月20万円くらい稼いでいる人はゴロゴロいる
これは牛尾さんの致命的な勘違いです。アフィリエイトで楽天ポイントを月20万円稼いでる人がゴロゴロいるとのことですが、いる訳ないです。
楽天アフィリエイトの成果報酬は原則1%。つまり20万円の報酬を得ようと思うなら、月2,000万円、年間2億4,000万円売り上げを上げなければいけません。
アフィリエイトマーケティング協会が発表している2018年の「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2018」の結果を見ても、月20万円以上のアフィリエイト報酬を得ている人の割合は23.5%と全体の2割強に留まっています。
※参考資料:アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2018
データから見てもゴロゴロいるというのは言い過ぎ、誤りであることが証明されています。
節約は貧乏への最短コースのホント その1
収入を増やすべきというのは本当
一方で収入を増やす努力をすべきという点はその通りです。節約はとても大事ですが、それと同じように収入を増やすための努力もまた重要です。
正社員、派遣社員、フリーランス、副業、何でも良いので仕事で報酬を得ることができるようになれば、その分可処分所得が増加します。
どうしても働けない事情がある場合、パートナーが転職を通じたキャリアアップ(収入アップ)を目指すのも選択肢の一つ。資産運用にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
家計の節約と収入増はどちらも大切です。
節約すると貧困になるという説には根拠なし。自分のペースで頑張ろう
結論としては、節約すると貧困になるという牛尾さんの説に根拠は一切ありません。このコラムを読んだことで、節約なんてばからしいと思ってしまうと、これまで節約のために頑張ってきたことが水泡に帰してしまいます。
人の言うことにあまり左右され過ぎず、自分のペースで頑張っていきましょう!